様々ある職業の中でも看護師にとっての自己管理能力は特に重要なスキルの1つといえます。この能力はもともとの性格によるものが大きいのは事実なのですが、自分で高めることが可能です。まずは簡単なことから訓練していきましょう。
大きな目標を立てたら、そこにたどり着くまでの小さな目標を立てて達成させていきましょう。看護の世界で言うと、例えばいつか認定看護師になる、というのが大きな目標で、小さな目標が、今週はインシデントを起こさずに過ごす、リーダーを問題なく過ごす、などになります。
その小さい目標を立てることができたらきちんと自分のことを客観的に評価しながら予定を立てていきましょう。どこの場面でどの処置に時間がかかりやすいか、リーダー業務のどの分野がいつも苦手と感じてしまうか考えながら予定を組みましょう。
そして小さな目標を達成することができたらご褒美を設定するとさらにやる気が出てきます。物でも体験でもいいのでしっかりガス抜きしていきましょう。
また、ストレスを減らすことも大切です。ストレスフルな状態だと自己管理ができる状態にはとてもなれません。実際チューリッヒ大学の研究でストレスがあると自己管理能力が急激に低下することが分かっています。自分なりのストレス発散方法を確立しておくことが大切です。
最後に大切なのが、なりたい自分をはっきりさせておくことです。どうしたら理想の自分になるのに有益であるかを考えながら行動することで、1日1日を大切に過ごしていこうとすると自然と自己管理能力が身についてきます。